私は、人からの評価がいつも怖かった。
仮想の他人が、いつも脳内でNGを出す。
絵を出せなかった。
描けなかった。
一つ一つの動作を隔たる声が、頭に流れた。
それは親しい人の声だった。あの人とあの人。
言うわけないとわかっているのに、ネガティブな声は加速する。
あの人がOKを出すわけない、心の中では蔑んでいると。
名前のない声もある。
おそらく、私は絶望的にSNSが向いていない。
わかっていたはずなのに。4年前から、わかっていただろう、明らかだっただろう。
苦手だ。
他人の目が怖い。
画面を挟んだ、集団の不快感が聞こえる。
あるのかわからない。きっとある声が。
今、人と関わることが無いので
「きっとこう思うだろう」といった想像力が、欠如していく。
ささいな成功体験が積めない。
成功体験が無い場合、ネガティブでたまらない私は、失敗と不安と上乗せしていく。自分で自分を苦しめ始める。誰もそんなこと言っていないのに。
他人の目が怖い。何よりも。
人に嫌われることが怖すぎて、慎重になる。自分の中の仮想他人の罵詈雑言をかいくぐったものしか、外に出すことができない。
SNSとネットの見過ぎだ、見過ぎなんだ。
ネガティブ評価が、束になって襲い掛かってくる。
自分がわからない。
人のことを考えようとするのが大事っていうけど、しようと思えば思うほど、なぜだか上手くいかない。なぜかわからない。しんどい。つらい。
うまくいかない。
自分の「いい!」っていうセンサーにひっかからない。
私はめんどくさい。つらい。嫌いだ。きらい。